かたづけエンジニア 橋本英明(はっしー)です。
阪神大震災から23年、東日本大震災から7年の月日が経ちました。数多くの犠牲になった方々に対して、深く哀悼の意を表します。
改めて考えてみると、建物に対しては建築基準法が、法人に対しては労働安全衛生法といった法律があります。これら法により、(ある意味で強制的に)安全対策がなされることになります。
では個人はどうでしょうか。大震災以降、ガイドラインの策定や耐震グッズの販売など対策しやすい環境にはあるものの、最終的な実施は個人の判断に委ねられています。
そこで、かたづけの観点から見た自宅での地震対策についてご紹介します。
Contents
部屋をかたづけておく重要性
地震による被害の原因は、家屋の倒壊だけではありません。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/basic-knowledge/basic-knowledge_20220501_01.htmlより抜粋
家具の転倒落下やガラス(の破片)といった家の中にあるモノが原因で被害にあうことが多いことがわかります。
このことからも、家具の配置など改めて考えることが重要であることがわかります。
チェックポイント
ここでは、最低限これだけは実施してもらいたいことについて紹介します。
寝室からチェックしよう
寝ている時に地震が起きると、とっさに反応することは難しいです。なので、まずは寝室からチェックしましょう。
着眼点は「布団に横になった時に、自分より高い位置にあるもの」です。
- 自分より高い位置にあるモノをリストアップしよう
- リストアップしたものが、落下した(倒れてきた)場合にどんな危害が及ぶかリストアップしよう
- 危害を防止するあるいは軽減することはできないか考えよう
- 防止案 or 軽減案を実施しよう
例えば、天井照明の真下にベットがあると、天井照明が落下した際、あなたは照明の下敷きになってしまいます。ベッドの位置を移動することで、これを回避することができます。
大きい、重たい、背が高い、割れやすい、を見つけよう
寝室がチェックできたら、他の場所もチェックしましょう。
着眼点は「大きい、重たい、背が高い、割れやすい」です。
- 大きなもの(家具やタンスなど)をリストアップしよう
- 重たい(持ち運びに苦労する)ものをリストアップしよう
- 自分よりも背が高いものをリストアップしよう。座っていることが多い場所では、座っている時の自分よりも背が高いものをリストアップしよう
- 割れやすいもの(ガラス、陶器など)をリストアップしよう
- リストアップしたものが、落下した(倒れてきた)場合にどんな危害が及ぶかリストアップしよう
- 危害を防止するあるいは軽減することはできないか考えよう
- 防止案 or 軽減案を実施しよう
例えば、書棚の最上段に分厚い百科事典を置いているなら、最下段に移動させることで、落下した際の被害を軽減することができます。また、家具に転倒防止用のストッパーをつけることも対策になります。
余計なモノは置かない
これらのチェックをしていくと要らないモノが出てくるかもしれません。それらは手放していきましょう。不要なものは家の外に追い出すことが、一番簡単で確実な対策です。
非常用持ち出しバッグを用意しよう
持っていない人は用意して、どこに置いておくか覚えておきましょう。具体的に何が必要かは人によって違うと思いますが、下記ページのチェックリストが参考になります。
関連商品もたくさん売られていますので、持っていない方は参考にしてください。
充実した備えと機能を求める方
まずは最低限で揃えて起きたい方
お子様向け
さいごに
最低限のチェックをご紹介しましたが、一度に実施しようとすると大変です。できるところから少しづつ始めてください。
そして仮に対策できないことがあったとしても、「ここは危険だぞ」と理解しておくことが大事です。予測できていれば、落ち着いて対処できます。
震災の起きた日を、家の地震対策状況をチェックするいい機会にしましょう。
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