選択や決断はエネルギーを消費する
人は無意識な状態での決断を含めると、1日40,000回も決断していると言われています。
自分が意識していなくても、たくさんの選択、そして決断をして毎日を過ごしています。
片づけにおいて、前向きになれない要因は、「選択と決断の連続であるから」といっても過言ではないでしょう。
- これは今後も使うだろうか?
- これはもう捨てたほうがいいかな?
- これはどこに置こう?
- などなど
選択や決断は、エネルギーを消費します。特に片づけのような意識的かつ非日常的に行う選択や決断には多くのエネルギーが必要です。
たいして体を動かしていないのに、なぜかヘトヘトになっているということは片づけあるあるですが、これは多くのエネルギーが消費されたからです。
無駄なエネルギーを減らすには?
このことから、以下の対応をとるのがベターです。
短期間でやり切ろうとしない
例えば、「大掃除の時に片づけもまとめてやろう」というのは、日常的に片づいた状態を維持している人でなければ上手くいきません。明らかに不要なものを捨てて、あとはパッと見綺麗な状態にして終わるくらいでしょう。
「使うかな?使わないかな?」といった悩むモノは、たいてい先送りされるのがオチです。長期的な目で見てひとつひとつ納得しながら片づけていきましょう。
休憩や気分転換を挟みながら行う
本気で片付けようとすると、1時間くらいでヘトヘトになっていると思います。それくらい脳や感情がフル回転しています。疲れた状態での決断は後悔を生むことにもつながるので、コーヒーを飲んで休憩したり、少し散歩してリラックスするなど意識的にするとよいでしょう。
全て一回で決断しようとしない
早く終わらせたい一心で、まだ迷っているのに”えいや”で決断をしたことはないですか?その決断は必ずといってよいほど後悔が残ります。後悔しなくても「たまたま、今回はうまくいった」という結果しか残りません。
「即決即断できない人はダメ」みたいな風潮があるのかもしれませんが、片づけにおいては、即決即断よりも、
どれだけ自分が納得し、思考や感情を昇華して選択・決断できたか
の方が重要です。モノは逃げていきませんから、納得いくまで何回もモノと自分と向き合いましょう。