義理チョコ、辞めませんか?
2018年にGODIVAの新聞広告が話題になりました。
バレンタインデーは嫌いだ、という女性がいます。
その日が休日だと、内心ホッとするという女性がいます。
なぜなら、義理チョコを誰にあげるかを考えたり、準備をしたりするのがあまりにもタイヘンだから、というのです。
気を使う。お金も使う。でも自分からはやめづらい。
それが毎年もどかしい、というのです。それはこの国の女性たちをずっと見てきた私たちゴディバも、肌で感じてきたこと。
もちろん本命はあっていいけど、義理チョコはなくてもいい。
いや、この時代、ないほうがいい。そう思うに至ったのです。
そもそもバレンタインは、純粋に気持ちを伝える日。
社内の人間関係を調整する日ではない。だから男性のみなさんから、とりわけそれぞれの会社のトップから、彼女たちにまずひと言、言ってあげてください。「義理チョコ、ムリしないで」と。
気持ちを伝える歓びを、もっと多くの人に楽しんでほしいから。
そしてバレンタインデーを、もっと好きになってほしいから。
愛してる。好きです。本当にありがとう。
そんな儀礼ではない、心からの感情だけを、これからも大切にしたい私たちです。
義理チョコに使っていたお金を、本命チョコに回してほしい。
世間のイメージは、GODIVAのチョコレート=本命チョコ
でしょうから、義理チョコがなくなれば、自ずとGODIVAの高級チョコ売上アップにつながる。
という意図が隠れていそうです。が、そうだとしても義理チョコ、必要ですか?
チョコの裏側にある問題
こんな扱いを受けたチョコ(カカオ豆)も、世界の様々な問題(犠牲)の上に成り立っています。
自然環境への影響
WWFによると1980年には493万ヘクタールあったガーナの森林は、40年後の2020年には約半分の234万ヘクタールまで減少しており、カカオ農園の面積は1980年の約41万ヘクタールから2020年には約150万ヘクタールとおよそ3.7倍に増加しました。カカオ豆の栽培環境は、平均気温27度以上、年間降水量2千ミリ以上の赤道周辺の熱帯地域が生産に適しています。つまり高温多湿で適度に日陰がある環境を好むため、森林地帯を切り開いてカカオを植えることになります。
https://naturalharmony.co.jp/tumugi/journal65/
生産国の経済悪循環
カカオの栽培面積が広がり続ける理由には、もちろん他の作物を作るには栽培環境が厳しく、そもそも選択肢が少ないという理由もありますが、それ以上に外貨を稼ぐためにカカオを栽培して輸出するしかないという事情があります。問題なのは、自国のための農業ではなく、先進国向けの嗜好品である原料を作り続けるしかない経済の構造にあります。特に日本に輸入されるカカオ豆の80%はガーナからの輸入になりますが、現在ガーナ政府は債務不履行(デフォルト)状態に陥っています。
債務不履行に陥った政府は、国際通貨基金(IMF)などから緊急の融資を受けることになり、さらに国内の経済を引き締める厳しい要求を受け入れることになるため、なおさら、外貨を得るための作物に依存せざる得なくなるという悪循環が起きています。
外貨獲得のために自国のための農業や生活を犠牲にしても栽培しなければならないこと、そして何より価格が高騰してもカカオ豆を栽培する生産者の賃金にはほとんど影響がないことが、その問題の根の深さを物語っています。
https://naturalharmony.co.jp/tumugi/journal65/
投機筋や大企業による価格決定
この1年でカカオ豆の価格が3倍に跳ね上がっていますが、この価格は先物取引上の価格であり、つまり投機的な資金が集まることで起きています。
実質的な経済状況とかけ離れた価格が形成されているのです。
また、チョコレート産業の構造として一部の大手チョコレート企業が市場価格を操作しているとの指摘もあります。これらの企業は、巨大な購買力を背景に、カカオ豆の価格を意図的に引き上げ、特定の市場からの供給を制限することで、自社の利益を最大化しようとする戦略を取っているとも言われています。
消費者がチョコレート製品に払う金額の6%しか生産者に渡っておらず、フェアトレードのチョコレートでさえも10%程度と言われています。
森林の消失もこの価格決定の構造と深い関係性があります。森林を伐採してカカオの栽培面積を広げる理由には、カカオ農家の賃金が上がらないため、少しでも収入を増やすために栽培面積を増やし続けるしかないという事情があります。
https://naturalharmony.co.jp/tumugi/journal66/
児童労働や人権問題などを含めればキリがないですが、まずはこれらのことを知ってください。
イヤイヤで買われたのでは、生産者が浮かばれません。
それは、ヒトやモノを粗末にしていることと同じではないでしょうか。
「義理」と「本命」の違い
義理チョコと本命チョコの違いは何か?考えてみてほしいです。
値段でしょうか?ブランドでしょうか?
100円の本命チョコはあり得ないでしょうか?
、
、
、
”感謝の気持ち”が入っているかいないか。
ではないでしょうか。
感謝が大きければ、あなたの思う「いいチョコ」を選ぶでしょうから、自然と高価なチョコが選択肢に入ってくるだけのこと。
そう思っているなら少し立ち止まってください。
したくない無理をする必要はありません。あなたらしくいられるものを選んで、そのチョコにしっかりと感謝の気持ちを込めればいい。

相手に期待しない、ただ与えるだけ
下心(見返りやお返しを期待する心)があるなら本命ではないでしょう。それでは、相手に感謝ではなく負担を与えてしまいます。
相手からのお返しなんてなくていい。ただただ”感謝”をチョコという形で伝えたいから渡す。
そのために、チョコというモノを活用してほしいです。
イベントに使われるな、活用しよう
その思考は捨てていい。誰かが考えた消費社会のシステム(術中)にはまっているだけです。皆と横並びになる必要はない。
感謝はいつ伝えてもいい。でもきっかけがないとなかなか言い出せないなら、バレンタインというイベントを利用して伝えよう。
バレンタインに使われる側ではなく、バレンタイン使う側になりましょう。
さいごに
チョコはバレンタインでなくても、いつでも手に入ります。
相手からもらわなくても、自分で好きな時に買うことができます。
それくらいどこにでもある普及されたものです。
だからこそ気持ちを込めて「あなただけのチョコ」にすることに大きな意味があります。
それでこそ、生産者も浮かばれます。
どれだけ暖かい気持ちを込めても、チョコは溶けないので安心してください。
下心のない、あなたの感謝を伝えましょう。