「片づけたいのに出来ない」のは意志力のせい?

2020年以降、コロナウイルスの影響で
外出規制や多くの会社で在宅勤務・時短営業が増えていますが、

在宅勤務や外出自粛になった際に

通勤時間がなくなって時間に余裕ができたから、先延ばしにしていた家の片づけをしよう

など、いろいろ意欲が湧きませんでしたか?

でも、別の視点から見てみると、

普段から整理整頓したり、やるべきことを先延ばしせずにやっていれば、
この余裕時間さえも有意義に使えたのではないかと思いませんか?

このようにやりたいと思うことがなかなか出来ないのは、誰にでもあることだと思いますが、なぜこのような事態に陥るのでしょうか。

「やりたいのにできない」3つの障害

やりたいことが出来ないのは、

怠惰や意志力の問題ではなく、3つの障害があるから。

と述べているアメリカの心理学者 アマンダ・クロウェルさんがいます。

彼女が言う3つの障害とは、

  1. 自分にできるとは思えない
  2. 自分のような人には無理
  3. やりたいと言っているが本当はやりたくない

というものです。これを踏まえて、片づけたいのに出来ない理由を考えてみましょう。

自分にできるとは思えない

最初のブロックは、自分には持って生まれた才能や適性がないと思ってしまうこと。

  • 親がかたづけられなかったから私もそれを受け継いだ(遺伝)
  • 俺には片づけの才能はない

などと決めつけてしまい、最初から諦めてしまうのです。

自分のような人には無理

これは自分のアイデンティティが絡む障害です。

  • 自分はズボラな性格だから片づけてもすぐまた散らかる
  • 自分は飽きっぽいから片づいた状態を維持するなんて無理

などと決めつけてしまい、最初の一歩を踏み出す障害になってしまうのです。

また、期待通りにできなかった際に、「やっぱり」 私にはできないと、言い訳をする都合のいい理由にしてしまうのです。

やりたいと言っているが本当はやりたくない

「かたづけたい」と思っていることは、本当にそうでしょうか。

「やるべき」「やらなくては」の気持ちの方が大きいのでは?

  • いい大人なんだからかたづけくらいやらないと(実際は誰かにやってほしくてたまらない)
  • こんな部屋を見せたら嫌われるからやらないと(誰も来ないんだったら片づけないのに)

これには内的と外的な理由があります。 先の例で言うと、

大人として誇れる人物になりたいと思っているのなら内的理由で、周りの冷ややかな目が気になり見返してやりたい闘争心からなら外的理由です。

理由が異なれば対策も異なるので、内的外的どちらの理由かを探ることは有効です。

失敗のサイクルを取り換える

このような状況に陥るのは自然なことです。

というのも、何かを始めるということは、必ずと言っていいほど不安という感情が付いてくるからです。

  • 時間やお金をかけて頑張って片づけしたとしても、それがどれだけの日々の暮らしを快適にするか分からない。
  • 時間やお金をかけて頑張って片づけしたとしても、それがどれだけ自身の成長につながるか分からない。

とついつい考えてしまいますよね。

でも、その状態を続けることは、 防衛的失敗( defensive failure )というサイクルに入り込むとアマンダさんは語っています。

つまり、失敗を恐れ失敗から身を守る選択を取る、または受け身のままで行動しないことを選択すると言えるんです。

この防衛的失敗のサイクルから抜け出すには、それを行動と洞察に満ちた生産的な失敗サイクルに差し替えることで可能になります。

いくらでも思いつく言い訳のエネルギーを、目標に近づく行動のエネルギーにしよう。その過程の「ある瞬間に」失敗しても、それは前進であり成長に必要なステップだと捉えよう、と自分に言い聞かせる、つまり自分を信じることを始めてみよう。

そして、少しずつ行動しよう。

  • 片づけたいことが内的な理由からなのか外的な理由からなのかを見極め、
  • 行動に移せない時には3つの障害のどれに該当するのかを見極め、
  • 今の位置から前進し成長につながる次の行動を決め、行動しよう

さいごに

どうしても一人では難しい・解決できないのなら、一緒に行動していきませんか。

”かたづけられるあなたに変わる”
ToToNo-i-Labo(トトノイラボ) 橋本英明


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