ミニマリストであれ、ノマドワーカーであれ、誰であれ、モノの整理は必要です。また、モノの要・不要を決めるときは、自然と頭の中(思考)を整理してるはずです。
仕事においても残っている作業や〆切等を整理して優先度を決定します。文書を作成するときは、事前に内容を整理して構成を決めます。
いつ、どんなときでも整理は必要。そんな整理について教えてくれるのがこの本「佐藤可士和の超整理術」です。
Contents
どんな本?あらすじは?
整理のための整理ではなく、快適に生きるための本質的な方法論としての整理術が紹介されています。
身の回りの空間の整理から、仕事上の問題、人間関係に至るまであらゆる場面に応用できる整理術です。
これらを本書では、大きく3つのカテゴリに分けて書いてあります。
- レベルⅠ:「空間」の整理術
- レベルⅡ:「情報」の整理術
- レベルⅢ:「思考」の整理術
可士和さんの実体験を基に書かれており、それぞれの内容を具体的なイメージを持って読み進めていくことができます。
筆者はどういう人?
アートディレクター/クリエイティブディレクター。楽天やユニクロのアートデザイン等等、数多くのプロジェクトを手がけている方です。
他の本と比べてどこが面白い?
世の中に出ている整理・収納本って、「before・after」の写真があって、「こんなにすっきりとした部屋になりました!」みたいなのが多い中、この本は徹底的に「整理」にこだわって、その本質を追及しているところがすごいです。
モノに限らず、あらゆる整理に悩んだり知りたいと思っている方は、この本を読めば整理の全体像がつかめるでしょう。
この本の1番の魅力的なポイントは?
全ては整理から始まる
これに尽きます。整理に整理を重ねることで、始めて問題の本質を見つけることができるんです。そのプロセスが下記のように書かれています。
1.状況把握/対象(クライアント)を問診して、現状に関する情報を得る。
2.視点導入/情報に、ある視点を持ち込んで並び替え、問題の本質を突き止める。
3.課題設定/問題解決のために、クリアすべき課題を設定する。プロセスとしては、実に単純です。でも、ひとつひとつに大きな意味がある。面倒だからといって、これらを飛ばして行動に移ると、本質から程遠い、的外れな結果になってしまいます。
佐藤可士和の超整理術 より
このプロセスで、プロジェクトをどう進めて解決していったかも書かれているので、その一つ一つが非常に参考になり勉強になります。「整理」の考え方の枠を広げてくれます。
本からどういうことを学んだ?
一番は「視点を見つけること」です。どういった視点で整理するかでその後の方向性(結果)が大きく変わっていく、というのは確かにそうだなと。
- 一歩引いて客観視してみる
- 思い込みを捨てて観る
- 視点を転換し、多面的に観る
など千差万別の方法があるので、いろいろ試して検証していって、状況にあった視点を探る(見つけきる)ことの大事さを学びました。
似たような本や読みたいと思った本は?
思考の整理については、この本でさらに深く学べます。
おわりに
整理ってどういうこと?って思っている人にも、整理についてもっと知りたい!って思っている人にも、新たな学びや発見ができます。セレンディピティに出会えるくらいのオススメ本です。