かたづけが後回しになる理由と心理について

かたづけエンジニア 橋本英明(はっしー)です。

かたづけって、困った時に始めるケースが多くないでしょうか。

まだそれほどひどくないときに始めておけば、もっとラクにできることはわかっているのに。

一戸建て住宅 or マンションを購入しようと住宅展示場へ行った時のことを思い出してみましょう。

販売員
こちらの玄関は広々と使ってもらえます!
あなた
わぁーすごーい!ひろーい!
販売員
こちらは保温浴室、保温浴槽で寒い日もあったかです!
あなた
へー風邪をひく心配もなさそう!
販売員
こちら広々とキッチンを使ってもらえます!料理もラクラク!
あなた
こんなキッチンが欲しかったのー!
販売員
大きなウォークインクローゼットで収納力も抜群です!
あなた
これならたくさん服がしまえそうだ!

さまざまな設備があなたの目を惹きつけ、夢のような生活を想像させてくれるでしょう。

お金さえあればすぐにでも買いたいと思ってしまうかもしれませんね。

そんなとき、となりで収納セミナー(無料)が開催されていたら、話を聞きに行くでしょうか。

家を見ている方が楽しい?? まあ、今回は興味があって受講したとしましょうよ。


講師が伝えます。

講師
モノは詰め込みすぎないようにしましょう。
講師
動線や取り出しやすさを考えて、収納位置を決めましょう。
講師
収納する量は全体の70〜80%までにしましょう。

そんな有益な情報も、家を見て未来の華やかな生活が描かれているあなたの頭の中にはほとんど留まってはくれないでしょう。

あなた
大丈夫、大丈夫。収納力抜群って聞いたし。
あなた
今そこまで考えなくてもいいでしょ。

あなた
引っ越せばなんとかなるって。

はい、かたづけが後回しになりました。

これがあなたのかたづけを難しくさせてしまう理由です。

これからのあなたの生活において起こり得るリスクから目を逸らし、否定しています。

現時点も困っていることがあるのに、次は大丈夫だからと淡い期待を持ってしまう。

あなた自身は何も変わっていないのです。

ですから実際に新居に移り住んでも、しばらくすると同じトラブルを招いてしまう可能性は高いでしょう。

夢見た光景は失われてしまうのです。

どうしてこうなるのでしょう?

あなただけでなく、人は本能的に後回しするようになっています。後回ししてしまう方が(短期的には)負担もなく心地よく感じられるでしょ?

見たくない現実と向き合うことは、たいていの場合痛みや不快を伴います。単純に快楽か痛みの選択肢を与えられた場合、ほとんどの人は快楽を選びます。

新居に移り住む前の部屋を見て、

「今のままの部屋の状態ではダメだ。引っ越す前に整理整頓できるようにしておこう」と自身に向き合って行動に移すことと、

「引っ越したら何もない部屋から始まるし、後で考えたらいいじゃん。遊びに行こうっと。」と見なかったことにしてしまうことと、

どちらがラクでしょうか、どちらが面白いでしょうか?

後者を選んだのではないでしょうか?

では、長い目で見たときは?

先回りしてかたづけを行えば、大きな苦痛もなく後味のいい心地よさを味わうことができるでしょう。

今あなたが欲している快楽は、直近の一時的な快楽でしょうか。それとも長期にずっと続いていく快楽でしょうか。

かたづけで一時的な快楽を得ることは難しいでしょう。でも、後味のいい長く続く充実感を得ることができます

先回りして行うかたづけも、

後回しにしてどうしようもなくなって行うかたづけも、

どちらも”かたづけ”です。

「めんどくさいな」

「後でいいでしょ」

そんな風に思ったら少し視野を広げて、とるべき行動の選択をしましょう。

先回りしたかたづけで、余裕のある生活へ。

”かたづけられるあなたに変わる”
ToToNo-i-Labo(トトノイラボ) 橋本英明


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