片づけたのにすぐに散らかったり、インスタの部屋画像と自分の部屋を比較してガッカリしたり。
そんなとき、心の中で自分のことを責めていませんか?
- どうせ自分なんて片づけできるわけない
- (思うようにいかなくて)ほら、やっぱりできないじゃん
- こんな我が家じゃ片づくものも片づくわけない
こんな言葉を自分に言っている、それを言うことがクセになっているなら、自虐的思考に陥っているかも??
自虐とは?
この記事では、「自虐」とは、自分自身を「劣っている」と軽蔑し、自分で自分を必要以上に責めたり、けなしたり、傷つけたりすることととして説明します。
例えば、寝坊して約束の時間に遅刻して相手を怒らせてしまったとき、寝坊して相手に迷惑かけたことを恥じたり申し訳ない気持ちになることは自虐には当たりませんが、それを延々と引きづったり、「遅刻した自分は時間すら守れないクズ人間」「存在価値が無い」までいくと自虐に当たります。
自虐的思考の弊害
自虐的思考に陥る原因は、過去の経験や他者の言動を無意識に取り込んでいることが原因の一つと言われています。
あなたが幼いころに、親がいつも愚痴をこぼしながら嫌な顔をしながらイヤイヤ片づけをしている姿を何度も見ていたことで、気づかない(無意識の)うちに、あなたも片づけによいイメージを持ちにくくなった、というケースなどはこれに当てはまりますね。
この思考が積み重なると、自分自身に対する自信も持てなくなり、行動する前から「私ができるはずない」「どうせ失敗するんでしょ」という考えがあなたを包み込み、結果、頭ではわかっていても、行動することさえしなくなります。そして、そんな自分を守るために、嘘にうそを重ねたり、他のせいにするようになります。
脱自虐的思考のススメ
ここまで読んで、自分に当てはまると感じた方。
認識できたということは180度転換すること、すなわち脱自虐的思考になることもできます。
脱自虐的思考の人の片づけは、「私は片づけられる」と思うからやる。もしくは「失敗することもあるだろうけど、いつかは片づけられる」と思っている。だから結果だけ見ると「やったらできた」となる。
試しにやってみよう。ダメなら方向転換するだけ。と素直に思える。
一方、自虐的思考の人の片づけは、「私は(やっても)片づけられない」と思うからなかなかやらない。少しやったとしても「できない」と思っているのでちょっとの失敗ですぐあきらめてしまう。だから結果だけ見ると「やったけどできない」となる。「どうせ無理」がいつも奥底にある。
この根っこの部分の違いが行動の大きな差になってきます。
自虐的思考を抜け出すには
どうすれば自虐的思考から抜け出すことができるのでしょうか。
ド正直に言うと、根が深い問題だけに「個々人の状況による」としかならないのですが、
それでも、多くの人に共通してできるであろうことを紹介します。
認めること
自虐的思考から抜け出すためには、「自分は今自虐的思考の中にいる」ことを認めなければ何も始まりません。
言うのは簡単ですが、これが一番難しいです。必ずプライドや名誉、肩書、建前、世間の目が邪魔してきます。
心の底から認めることは、下手をすると自身の人生の大部分を否定することにもなります。
片づけられない理由を他のせいにしていた人が、一転して100%自分の責任だと認めることはどれだけ苦しいことでしょう。ですが、これができれば一気に状況は良くなっていくでしょう。
「できること」に着目する
視点を変えて「自分ができること」を挙げてみましょう。自分の足で歩くことができる。洗い物ができる。etc…
よくよく考えてみればわかるのですが、どんな人もできることよりできないことの方が多いです。それなのに、できないことにばかり目を向けて、自分を自分で下げる必要はないのです。
とにかくできることに意識を向けて、できたことに感謝するクセをつけていきましょう。
「できること」から始める
ベイビーステップと呼ばれるものと同じです。とりあえず5分だけと始めてみれば、結果的に1時間くらいやっていた、というやつです。
これを活用しましょう。例えば仕事からクタクタで帰ってきてもできること、それだけはやるようにします。
- このペン1本だけは所定のペン入れに入れる。
- 使った皿は洗って寝る
などとにかく、「どう考えてもこれはできるだろう」ということを続けます。そうすることで「できた経験」を増やしましょう。
さいごに
私はあなたには素晴らしい才能があると信じています。
ただ、その才能がこれまでの生活で積もってしまったホコリで見えにくくなっているだけです。
片づけを通して、あなたのモノを通して、そのホコリを払っていきましょう。