かたづけエンジニア 橋本英明(はっしー)です。
こちらの記事で、かたづけの気持ちの変化について書きました。
人はラクをしたい生き物。何もしないで放っておくと、はじめに感じた”かたづけたい”もいつの間にか”もういいや”に変わっていきます。
この流れをどこかで止めたいですよね。
“まだ”の段階で動き出そう
「かたづけないと」と感じたが、”まだ大丈夫”と思ってほったらかし。でもよく考えてみて。
”まだ大丈夫”ということは、この段階であれば”元に戻せる”と思っていること。
だから、なんとかできるうちに、かたづけてしまうのが一番ラクに終わります。
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机の上に紙が5枚、ペンが3本散らかった。
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机の上に紙が20枚、ペンが15本散らかった。ふせんも散らかった。
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机の上に紙が50枚、ペンが30本散らかった。ふせんも散らかった。本も置きっ放し。
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机の上に紙が100枚、ペンが30本散らかった。ふせんも散らかった。本も積まれて置きっ放し。
どの段階でかたづけておけば、一番ラクでしょうか(言わずもがなでしょうけど)?
負の連鎖を止めるには、どこかで止めるしかありません。”まだ大丈夫”と余裕のあるうちに動き出すことで、短時間で労力もかけずに終わらせることができます。
動き出すトリガを決める
と言って行動できない言い訳にする人がいます。
別に珍しくはなく、私を含め誰しも経験があるはずです。
でも、実際は”行動するからやる気がでる”のです。これは心理学や研究の結果から明らかになっていることです。
なので、最初の一歩を踏み出すきっかけ(トリガ)をいかに作るかが大事です。ここではそのトリガを紹介します。
とにかく手をつける
全てかたづけられなくていいし、ちゃんとやろうとしなくてもいいので、まずは動き出すことです。
紙1枚でいい。ペン1本でいい。そういう軽い気持ちで始めてみましょう。
ただ実際にやってみると続くものです。例えば紙1枚をファイリングしたとしましょう。せっかくファイルを取り出したのだから、他の紙もまとめてやってしまおう(やらない方がめんどくさい)と思うはずです。
例えば、不要な書類をゴミ箱まで持って行ったとしましょう。せっかく立ち上がったのだから、他の散らかっている共用物もついでに返しておこうと思うはずです。
回数を決めておく
例えば”まだ大丈夫”を2回までは許すけど、3回目は問答無用でかたづけをする、というようにある回数を超えたら動き出すことです。
例に挙げたように回数でもいいし、日数でもいい。自分が強制的に動く状況を決めておくことで、感情に左右されることがなくなります。
他人と約束する
一人暮らしの人なら親しい友人に、「いついつまでにかたづける」と宣言(約束)しましょう。
ご家族のいる方なら家族全員に、「いついつまでにかたづける」と宣言(約束)しましょう。
人に約束したことで、裏切ってはいけない、やらざるを得ない、という気持ちが湧いてきます。
他人の力をうまく借りて、いい意味で自分を追い込んで行動に結びつけます。
罰則を決める
これまでの方法と合わせて使います。できなかったときの罰則を決めておく(あるいは決めてもらう)と、動機がはっきりして行動を起こしやすくなります。
「いついつまでにかたづける、できなかったら高級料亭で食事をおごる」
「いついつまでにかたづける、できなかったら女子会半年禁止」
こうなったら、なんとしてでもかたづけようと思いますよね?
子供が8/31に慌てて宿題をやるのと同じです。
職場で環境衛生の見回りがあって、連続2回注意で減給になるのと同じです。
毎回この方法では疲れてしまいますが、ここぞという時には非常に強力な方法です。
さいごに
問題は小さいうちに潰しておくに越したことはありません。
上に書いた例でいうと、”机の上に紙が100枚、ペンが30本散らかった。ふせんも散らかった。本も積まれて置きっ放し”の状況は、”机の上に紙が2枚、ペンが1本散らかった。”ことから始まっています。
気付いたときに、とりあえずで動いて、そのままの勢いで、かたづけちゃいましょう。
それでも、どうしてもうまくいかないなら、こちら↓まで。